こんにちは！元男性保育士として22年間、子どもの教育に深く携わってきたるぅー先生です。
これまでの経験から、低学年のお子さんの特性や心理は熟知しており、サッカー指導者として6年、そして子育てアドバイザーとしても6年間、多くの子どもたちと保護者の皆さんをサポートしてきました。
「うちの子、どうして集中してくれないんだろう？」
「試合に負けるとすぐに泣いちゃって…」
「どんな声かけをしたら、もっとサッカーを楽しんでくれるんだろう？」
もし、あなたが今、そんな悩みをお持ちなら、この記事が参考になればと思っています。。
私の22年間の保育経験と、サッカー指導・子育てアドバイザーとしての知識から導き出した、低学年の子どもたちが輝くための「魔法の言葉」をお伝えしたいと思います。
目次
低学年サッカーにおける「魔法の言葉」って、なんだろう？
「魔法の言葉」と聞くと、何か特別な呪文のように感じるかもしれませんね。
でも実は、それは日々の生活や練習の中で、私たちが子どもたちにかける具体的で、前向きで、そして子どもの成長を心から願う声かけのことなんです。
保育士として多くの子どもたちと接する中で、私は低学年の子どもたちが特に感情の表出と自己肯定感の育みの途上にあることを痛感してきました。
子どもたちは、大人からの肯定的で具体的な言葉がけによって、驚くほど前向きに変化します。
この時期に適切な「魔法の言葉」を使うことは、単にサッカーが上達するだけでなく、非認知能力（自己肯定感、協調性、メンタルなど）を育む上でも非常に重要です。
言葉一つで、子どもの心は大きく変わり、サッカーがもっともっと楽しくなりますよ。
シチュエーション別！子どもに響く「魔法の言葉」集
さあ、いよいよ具体的な「魔法の言葉」を見ていきましょう。
よくあるシチュエーションごとに、どんな声かけが効果的なのか、私の経験も交えてご紹介します。
1. 集中力が続かない・遊び始めてしまう時
低学年の子どもは、興味の対象が移りやすいもの。
そんな時は、頭ごなしに怒るのではなく、興味をサッカーに引き戻す「魔法の言葉」を使いましょう。
【魔法の言葉例】
・「すごい！出来るようになってきた！」
・「あと1回、この動きやってもっと上手くなろう！」
・「〇〇君の足は魔法の足だね！ボールが言うこと聞いてるよ！」
私の経験から
以前、練習中にすぐに遊び始めてしまう子がいました。
その子に「すごい！出来るようになってきたね！今度はアリさんくらいボールタッチをふやししてみよう」と声をかけ、遊びの中からサッカーにつながる動きを見つけて具体的に褒めたところ、少しずつ集中が続くようになりました。
遊びたい気持ちも尊重しつつ、サッカーの楽しさに繋げてあげるイメージです。
2. 失敗して落ち込んでいる・泣いてしまった時
悔しさや悲しさは、成長の証です。その気持ちを否定せず、次へ向かうエネルギーに変える言葉を選びましょう。
【魔法の言葉例】
・「大丈夫！次があるよ！」
・「失敗したけどチャレンジしてるから上手くなってきてるよ！素晴らしいね！」
・「悔しい気持ち、大事だよ。〇〇君なら、この悔しさをどうやって次に活かすかな？」
私の経験から
試合に負けて大泣きしている子に、「悔しいね。その悔しさ、次に勝つための力になるよ」と声をかけ、一緒に次の目標を考えたことがあります
。感情を共有し、共感することで、子どもは「自分の気持ちを理解してくれている」と感じ、前向きになれるんです。
3. 練習を嫌がる・やる気が出ない時
無理強いは逆効果。サッカーが「楽しいもの」だと感じてもらえるような声かけが大切です。
【魔法の言葉例】
・「一緒に〇〇やってみようか！」
・「今日の練習で、一番楽しいことを見つけよう！」
・「〇〇ができるようになったら、もっと楽しくなるかも！一緒にやってみない？」
・「上手になってきてる！もっとコーチに見せて！」
私の経験から
保護者の方から「家でなかなか練習してくれない」という相談を受けた際、「今日の練習で、一番楽しかったことを見つけて教えてね」と声かけをお願いしたことがあります。
すると、子どもは次の練習に前向きに取り組めるようになったと聞きました
。小さなワクワクを見つけるヒントを与えるのも効果的です。
ちなみに些細な事も褒めてあげしょう。
4. 仲間と協力できない・喧嘩になった時
集団行動の中で、ぶつかることは当然あります。その中で協調性を育むための言葉を選びましょう。
【魔法の言葉例】
・「〇〇君と力を合わせると、もっとすごいことができるよ！」
・「どうしたら仲良くできるかな？一緒に考えよう！」
・「みんなで力を合わせたら、もっと強くなれるよ！」
私の経験から
保育の現場でもサッカー指導でも、子ども同士のトラブルは日常茶飯事です。
大切なのは、すぐに解決策を与えるのではなく、「どうすればいいかな？」と一緒に考えさせること。
そうすることで、自分で解決する力が育ち、仲間との関係性も深まります。
5. 頑張った時・成長が見られた時（結果だけでなく過程を褒める）
点を入れた時だけが素晴らしいのではありません。努力や成長の過程を具体的に褒めることで、子どもの自己肯定感を高めます。
【魔法の言葉例】
・「今の〇〇（具体的な行動：『最後まで諦めずにボールを追いかけたこと』など）がすごく良かったよ！」
・「努力したからできるようになったんだね！」
・「〇〇君の諦めない気持ち、コーチ（ママ/パパ）は嬉しいな！」
私の経験から
保育士として多くの子どもたちと接する中で、私は低学年の子どもたちが特に感情の表出と自己肯定感の育みの途上にあることを痛感してきました。
結果ではなく、その子なりの努力や工夫を具体的（過程）に言葉にして褒めることで、子どもは「自分は認められている」と感じ、次への意欲に繋がります。
魔法の言葉を効果的に使うためのコーチ・保護者の心構え
「魔法の言葉」を最大限に活かすためには、私たち大人側の心構えも大切です。子育てアドバイザーとしての視点も踏まえ、いくつかポイントをお伝えします。
「子どもになめられたらダメ」は逆効果！信頼関係を築くことから
指導者の中には「子どもになめられたらいけない」と考え、厳しく接する方もいますが、低学年の子どもたちには逆効果になることが多いです。
この時期の子どもたちは、まず「この人は自分のことを受け入れてくれる」という安心感があってこそ、話を聞き、行動しようとします。
厳しさで萎縮させるのではなく、愛情と理解を持って接し、信頼関係を築くことから始めましょう。
大人目線の「当たり前」を押しつけない
「これくらいできて当たり前」と感じるのは、大人の感覚かもしれません。
しかし、子どもからすれば、初めてのことや、私たちには想像できないくらい難しいと感じることもたくさんあります。
どんな小さなことでも、子どもができたことを具体的に褒め、その意欲を伸ばしていくことが大切です。
一貫性を持つ
コーチと保護者で連携し、子どもへの接し方に一貫性を持たせましょう。バラバラなメッセージでは、子どもは混乱してしまいます。
聞く耳を持つ
子どもの話に真剣に耳を傾け、気持ちを理解しようとすることが何よりも重要です。子どもは話を聞いてもらうことで安心し、心を開きます。
感情的になっている時は叱らない
子どもが興奮状態や悲しんでいる時は、まずは叱らずに落ち着いて話を聞くことが大切です。それでも話を聞かない状態であれば、安全な場所で落ち着かせ、「コーチと話せるようになったら教えてね」「自分のタイミングで練習に参加していいよ」とルールを決めた上で、子どもの意思を尊重することも大切です。
無理に引き戻そうとせず、子ども自身が気持ちを立て直す時間と場所を与えましょう。
ポジティブな言葉遣いを意識する
日常的にポジティブな言葉を使うように心がけましょう。
大人からのポジティブなシャワーを浴びることで、子どもたちの心は健やかに育ちます。
完璧を目指さない
子育てアドバイザーとして多くのご家庭と関わる中で、私は保護者の方々が「完璧である必要はない」ということに気づいてもらうことの重要性を感じています。時にはうまくいかない日があっても大丈夫。大切なのは、子どもたちに寄り添い、「今」を肯定することです。
子どもの個性と成長を見守る
一人ひとりの発達のペースは異なります。焦らず、その子の個性と成長を温かく見守ってあげてください。
よくある悩みQ&Aコーナー『私の経験からお答えします！』
ここでは、保護者やコーチの皆さんからよく聞かれる質問にお答えしていきます。
子どもが、練習中にお友達とふざけてばかりで、なかなか真面目にやってくれません。どうしたらいいですか？
まずは、その「ふざけている」ように見える行動の中に、何かサッカーにつながるヒントがないか探してみましょう。
例えば、ボールを追いかけっこしているなら「すごい速いね！その速さでボールをコントロールできたらもっとかっこいいよ！」と具体的に褒めつつ、次のステップを促す声かけが有効です。また、練習の合間に短い休憩や自由な時間を取り入れ、メリハリをつけることも大切です。
試合で負けたり上手く練習が出来ないと、すぐに「もうサッカーやめる！」と言い出します。どう対応すればいいでしょうか？
まずは「悔しかったね」「悲しかったね」と、子どもの感情に寄り添い、共感してあげましょう。
その上で、「でも、〇〇君は最後まで諦めずに頑張ったね。その気持ちが一番大切だよ」と、結果ではなく過程を褒めてあげてください。
そして、「次はどうしたらもっと楽しくなるかな？」と一緒に次の目標を考えることで、前向きな気持ちを引き出すことができます。
保護者として、練習や試合中にどこまで口出ししていいのか迷います。
結論から言うと、基本的には「見守る」姿勢が大切です。
練習や試合中は、コーチに任せ、保護者の方は温かい拍手や「頑張れ！」といった応援に徹しましょう。
具体的な指示や技術的なアドバイスは、コーチの役割です。
もし何か気になることがあれば、練習後や試合後にコーチに相談する機会を設けるのが良いでしょう。
家庭では、サッカー以外の日常会話の中で、子どもの頑張りや成長を具体的に褒めることに重点を置いてください。
サッカー以外の習い事との両立で、子どもが疲れていないか心配です。
まずは、お子さんの様子をよく観察し、疲れているサイン（集中力の低下、イライラ、体調不良など）がないか確認しましょう。
もし疲れているようであれば、無理に練習に参加させるのではなく、時には休む選択も大切です。
子どもの意見を尊重し、「今、どうしたい？」と尋ねてみるのも良いでしょう。サッカーを長く楽しむためには、心身の健康が何よりも重要です。
おわりに・・・『子どもの成長を共に喜びましょう』
「魔法の言葉」は、特別なテクニックではありません。それは、子どもたちへの深い理解と愛情から生まれる、私たちからのメッセージです。
このブログが、少しでも皆さんのヒントになり、低学年の子どもたちがサッカーを心から楽しみ、大きく成長するためのきっかけになれば嬉しいです。
一緒に、子どもたちの未来を応援していきましょう！
