子どもの成長には、歩くタイミング、話し始める時期など個人差があるため、親としては心配や不安を感じやすいものです。
特に発育に遅れが見られると感じると、焦りや不安が大きくなりがちですが、子どもの成長を理解し、必要に応じたサポートを行うことが大切です。
このブログでは、子どもの発育の基本知識と心配を感じた際の対応法について詳しくご紹介します。
目次
1. 発育や成長の遅れとは?
まず、子どもの成長は一般的な目安として標準発達と言われる段階がありますが、個人差があるため「遅れ」かどうかを見極めるのは難しい部分があります。
例えば、運動面、言語面、社会性の発達など、発育の項目ごとに基準があるため、焦らず以下のような目安を参考にしてください。
0~1歳
運動能力: 首がすわる、寝返りをうつ、支えなしで座る、つかまり立ち、ハイハイ、一人で歩く。
言語・社会性: あやすと笑う、人見知り、赤ちゃん言葉を話す。
生活習慣: 自分でコップを持って飲む。
1~2歳
運動能力: ボールを蹴る、2~3個の積み木を積む、一人で歩く。
言語・社会性: 名前を呼ばれて返事する、簡単な問いかけに言葉でこたえる。
生活習慣: 靴をぬぐ、自分で食事をする。
2~3歳
運動能力: 一つの○を描く、ボールを蹴る、階段昇降ができる。
言語・社会性: 二語文を話す、自分の名前や年齢を言える。
生活習慣: ウンチやおしっこを教える。
3~6歳
運動能力: スキップや片足ケンケンができる、三輪車がこげる。
言語・社会性: 会話が上手になる、友達と遊ぶことが楽しい時期。
生活習慣: 自分で洋服を着る、お手伝いができるようになる
これらの項目において、基準に近くない場合でも、すぐに心配するのではなく、日常生活での観察や様子を重視しましょう。子どもの発育は一律ではなく、個性や成長過程が異なるため、焦らずに見守ることが大切です。
2. 心配を感じたときにチェックすべきポイント
発育の遅れが気になる場合、まずは家庭で以下のチェックポイントを確認するのが良いでしょう。
☑︎周囲との比較:他の子どもと比べすぎず、家庭での成長の進み具合を把握する
☑︎生活習慣:食事や睡眠のリズムが整っているか、生活リズムの乱れが成長に影響を与えることも
☑︎感情や反応:親や周囲の人に対する感情の表現や反応に注目し、興味を持っているかどうか確認する
☑︎自発的な行動:好きな遊びや物への興味があるかどうか、遊びの中で成長が見られるか
発育が気になるポイントが見えてきたら、家庭でできるサポートも検討しましょう。
3. 親としてできるサポート方法
発育や成長をサポートするためには、焦らず温かく見守りながら、以下のような方法を日常に取り入れるのが効果的です。
1 発語を促すためのコミュニケーション
言葉がなかなか出ないと心配になりがちですが、毎日のコミュニケーションが大切です。
日常の中で語りかけたり、簡単な質問をすることで、自然に言葉を引き出していきます。
例えば、「今日は何を食べた?」や「今度は何をしたい?」など、子どもが答えやすい質問を心がけましょう。
2 運動面での発育サポート
歩く、走るなどの運動面では、焦らず子どものペースで成長を見守ることが大切です。
例えば、公園で遊ぶ機会を増やす、親と一緒に体を動かす遊びを取り入れるなど、自然に運動を楽しめる環境を提供しましょう。
3社会性を育むための関わり
他の子どもと関わる機会を設け、社会性を育てるサポートも効果的です。
友達との関わりの中でルールや順番待ちを学んだり、友達とのコミュニケーションが増えることで、子どもが社会的スキルを自然に学ぶことができます。
4. 専門家に相談すべきタイミングと支援機関の利用
親としてできるサポートを行っても発育が気になる場合、専門家に相談することも選択肢の一つです。
例えば、以下のような状況が見られる場合は、早めの相談をおすすめします。
①1歳半検診・3歳児検診で指摘を受けた場合
②日常生活でのコミュニケーションや反応が著しく乏しい場合
③周囲と比べて極端に遅れが目立つ場合
地域の発達支援センターや児童相談所、子育て支援センターなど、相談が可能な機関があります。
自治体によって支援体制が整っているので、まずは気軽に相談してみましょう。
また、保健師や専門医が相談に乗ってくれる窓口もあるため、必要に応じて利用すると安心です。
5. 親の不安と向き合い、焦らず見守る心のケア
親としての不安が強くなると、子どもにもその不安が伝わりやすくなります。
子どもの発育や成長は長期的な過程であり、すぐに解決策が見つかるわけではありません。
以下のような方法で、不安を軽減し、穏やかに子どもと向き合うことが大切です。
①他の保護者と交流する
同じ悩みを持つ親との情報交換や、経験を共有することで心が軽くなります
②医師や専門家に相談する
医師や専門家に相談することで、冷静に子どもの成長を見守ることができます
③日常の成長をメモする
成長の記録をつけることで、少しずつ進んでいる様子に気付け、安心感を得られます
親も不安を抱え込まず、自分のペースで子どもをサポートできるよう、周囲のサポートを活用しましょう。
まとめ
子どもの発育や成長の遅れに不安を感じたとき、焦らず温かく見守りながら、日常生活でサポートを行うことが大切です。
また、必要に応じて専門家に相談し、子どもの発育をサポートする環境を整えることも有効だと思います。
私が保育士していた時も、発達が遅い子どもたちと多く接してきました。
中には、発達障害のお子様もいましたが早い段階で専門家に相談しサポートできたことで、小学校に上がる際は、普通学級で問題なく生活しています。
発達が気になる時は、まずは身近な人でも構いませんので相談することが大切です。
このブログ記事が、発育や成長の遅れで悩む親御さんの不安を少しでも軽くし、日々のサポートの参考になれば幸いです。