目次
幼児から始める就学に向けての準備〜自立心を育てよう〜
就学前の準備は出来ていますか?
私が保育園で勤務していた時、年長組の後期個人懇談で1番よく聞かれたことは
「小学一年生になる為に、どんな事をした方がいいですか?」でした。
実は・・・年長組の後期から準備を始めるのではなく、幼児期から取り組むことが大切です。
就学に向けて幼児期から取り組むポイント⑧選お知らせします。
【内容の見方】
・タイトル【☆の数(就学までに身に付けて欲しい重要なこと)】
・取り組み始める年齢:取り組み始める年齢の目安
※取り組み始める年齢が遅くても問題はありません。
・オススメ絵本やアイテム、教材
※画像タッチすると購入画面に進む事ができます。
①早寝、早起き、朝ごはん【☆☆☆☆☆】
【取り組み始める年齢】
・1歳〜※早寝早起きのみ
小学生になると、朝の8:00〜8:30までに登校します。
朝の準備としては、起床→洗顔、歯磨き→着替え→朝ごはん→荷物の最終確認という流れがあります。
家を8:00に出る事を想定すると、余裕をもって行動するには遅くても7:00には起床しなければなりません。
その為、ある程度の睡眠を考慮して早寝早起きの習慣を身につけた方が好ましいです。
「早寝って?何時?」と思われる方もいらっしゃると思います。
20:00、21:00までに就寝する事な推奨されてます。(理想ではあります)
実際はその時間は厳しい!という方も多いと思いますので、遅くとも22:00までには寝る習慣をつけた方がいいでしょう。
また、朝ごはんを食べない事で脳だけではなく、体を動かすエネルギーを取り入れないために体が重く、だるさや疲労感が残り元気が出ませんので、朝食はしっかりと摂取しましょう。
②衣服の着替えをひとりで行えるようになる。【☆☆☆☆☆】
【取り組み始める年齢】
・2歳後半〜
朝の準備や体育の着替えなど、1人でスムーズに着替えが出来ないといけません。
2歳ぐらいから簡単な着脱やボタンかけなど親がサポートしながら着替えの練習の行う事で、年中(4歳児)にはある程度1人で着替えができるようになってきます。
朝などは、着脱が遅いからという理由で親がほぼ着替えさせることが多いようです。
2〜3歳になると自分でできる事が増えてきます。
子どもが、自分でできるようになると自信にも繋がります。
はじめは時間がかかり親の方がイライラしてしまうかもしれませんが、成長のひとつと考え必要以上に手助けをしないよう気をつけて下さい。
また出来た時はたくさん褒めてましょう。
始めは、時間に余裕のある夜にパジャマの着替えから始めてもみることをおすすめします。
【おすすめ絵本】
タイトル:もうぬげない
さく:ヨシタケシンスケ
出版社:ブロンズ新社
③トイレに行けるようになる。【☆☆☆☆☆】
【取り組み始める年齢】
・2歳〜※尿意を感じトイレにいく習慣
小学校のトイレは、和式トイレと洋式のトイレが存在します。
洋式トイレに慣れている子は和式トイレの使用経験が少なく、ズボンを汚したり、排便を我慢する子も多いようです。
和式トイレを利用してない子どもも多いのでですが、就学に向けて和式トイレでの排泄を経験させてあげて下さい。
また、排便後のお尻拭きが、1人で出来ることも重要です。
子どもがお尻を拭く経験が少なく1人で後始末が出来ない子が多いです。
ご家庭でも3歳くらいからを目安に自分で拭く習慣を始めて年長の後半までには1人で後始末が出来るようにしていきましょう。
※一人で拭けるようになるまで、最後は親が確認してあげましょう。
【おすすめ商品】
【おんなのこトイレ】
著者:じんこ、南砂さくら保育園
出版社:ポプラ社
【おとこのこトイレ】
著者:じんこ、南砂さくら保育園
出版社:ポプラ社
【アンパンマン6WYA補助便座】
・6段階で成長に合わせて使える補助便座です。
人気のキャラクターで興味を持ってトイレトレーニングができます。
④翌日の準備をおこなう習慣【☆☆☆☆】
【取り組み始める年齢】
・3歳〜
就学前で意外に取り組めていないのが自分の荷物管理です。
ついつい、子どもが忘れ物をしないように親が全て用意するご家庭も多いかと思います。
実は・・・保護者が準備すると忘れ物が多い傾向があります。
年長組の担任をして時に忘れ物した子に理由を聞くとほとんど子が「ママが忘れた」「・・・(黙る子)」言い訳をする子が多くいました。中にはお迎え来た時に、親に文句を言う子や泣き出す子など親のせいにしていました。
子どももママも辛いですよね。
逆に忘れ物が少ない子に、話を聞いてみると自分で準備をしている子が多かったのです。
懇談時に保護者に聞くと、ご家庭でも自分の使った汚れ物などを所定の場所に出したり、翌日の準備を進んでおこなう習慣ができてるとの事でした。
お迎えの時に「あしたは〇〇がいる」など自分から親に知らせる子も多かったです。
子どもが翌日の準備などすすんで行えるよう下記の内容を習慣化する事をおすすめします。
①保育園、幼稚園などから帰ったらその日に使用した給食セットや汚れ物などを決められた場所に出す習慣をつける。
②親が明日の準備物を理解し、何がいるかを子どもに考えさせる。
③前日に次の日に使う物を自分で用意してカバンに入れたり、入らない物はカバンと一緒に準備する習慣をつけておく。
※最初は親が一緒に手伝い(確認程度)習慣化しましょう。
④忘れ物が減るようにカバンなどの準備物は決めらた場所に置くようにしましょう。
(子どもが、用意したあとに親も確認しやすいです)
親が準備する習慣をつけることで、忘れ物も多く自分の荷物管理ができない傾向があるので、幼児期から自分で準備する習慣をつけていきましょう。
【ランドセルラック】
荷物が一目でわかるランドセルラックです。
翌日の服や荷物が準備が出来て、管理しやすいです。
【忘れ物チェッカーキーホルダー】
忘れ物をチェックできるキーホルダーです。
⑤あいさつの習慣をつける。【☆☆☆】
【取り組み始める年齢】
・2歳〜
※乳児から親が声をかけていきましょう。
意外と思われますが、あいさつができない子が多いんです。
最低でも下記のあいさつが出来るようにしましょう。
これだけは【覚えて欲しい言葉】は
「おはよう」「おやすみなさい」
「こんにちは」「こんばんは」
「いってきます」「さようなら」「ただいま」
「ありがとう」「ごめんなさい」
「いただきます」「ごちそうさまでした」
小学生になると友だちの家に遊びにいく機会が増えます。
しっかり挨拶が出来る子が家に来たとき印象が違いますよね?
ちなみに・・我が家の息子は、挨拶はよくできてました(笑)
それだけで、印象も良く近所の方に褒めれることも多く、友達ともうちとけるのが早かったような気がします。
最低限のあいさつが出来るよう日頃から習慣をつけていきましょう。
絵本などで挨拶の重要さなど知らせてみましょう。
【挨拶の絵本紹介】
【あいさつ団長】
著者:よしながこうたく
出版社:好学社
⭐︎年中〜小学生低学年向き
【できたよ!アンパンマン あいさつ】
さく:やなせたかし
出版社:フレーベル館
⭐︎1歳〜3歳向き
⑥交通ルールや通学路を覚える。【☆☆☆☆】
【取り組み始める年齢】
・3歳〜
小学1年生に進級して始めに親が心配することは、大きなランドセルを背負い小学校まで無事に登下校できるの?ですよね!!
心配で子どもと一緒に小学校まで行き下校時に迎えに行く方もいらっしゃいます。
親の思っているより子どもたちは環境の変化に対応できます。
ただ、校区内の道や通学路、交通ルールを子どもが予備知識を覚えることが大切です。
時間に余裕がある時には、交通ルールや通学路や近隣の道など散歩しておく事学校に行ってもスムーズに登下校に行けるようになります。
下記の絵本や教材などは活用を活用するのもおすすめです。
出版社:絵本館
【GPSキーホルダー紹介】
遊びではGPS腕時計(会話可能)、学校に行く時はGPSキーホルダーになりお子様の居場所を知ることが出来ます。うまく活用することで安心できますね。
⑦ひらがなや数字(時計)を読めるようになる。【☆☆☆】
【取り組み始める年齢】
・4歳〜
小学1年生は、ひらがなや数字もカリキュラムに入っていますが、風邪などで休むと勉強についていけなくなる子も多いようです。
年長の後半までにはひらがなの読み書きをできるようにしておきたいです。
(最低でもひらがなで名前を書けるようにしましょう)
また時計がわかる事で子ども自身で何をする時間かが解るメリットもあります。
ご家庭によってはデジタル時計しかないところもありますので、小学生に向けて文字盤のついた掛け時計も用意してあげましょう。
⑧簡単なお手伝いを経験しましょう。【☆☆】
【取り組み始める年齢】
・2歳〜
小学校に上がると給食係や〇〇係などお手伝い程度を行う係があります。
ご家庭で、食器の準備、後片付け、ゴミを集める、洗濯物のお手伝い、料理のお手伝い、ペットの餌やりなど簡単なお手伝いを経験する事で、〇〇係なども積極的に取り組みやすくなります。
お手伝いをすることで、指先の発達を促し、褒められる事で自己肯定感も高くなります。
幼児期から、簡単なお手伝いを取り入れて出来た際はたくさん褒めてあげましょう
まとめ
小学生になるまでに身につけておきたい事は、ほぼ簡単な生活習慣を1人で出来るようにすれば問題ありません。
まずは子どもにたくさんの体験させること!失敗も成功も成長するために必要なことです。
成功体験を繰り返すことがもっとも大切なことなので出来た時はたくさん誉めてあげて下さい。
時間がかかるからと親がほぼ手伝ってしまったり、口を出したりする場面も多くみられます。イライラして強い口調で声をかけないように気をつけて下さい。
また、ひらがななどの勉強系は、興味がないと覚えるのに個人差がありますので、無理矢理進めずに興味が湧くようにしていきましょう。
上記の⑧点がすべて出来なくても焦る必要はありません。
あくまでも目安と考えて下さい。
親がサポートしながら幼児期から余裕も持って始めてみましょう