こんにちは!元保育士で、現在は子育てアドバイザーとして活動しているるぅ先生です。
私には、すでに成人した2人の息子がいます。子育てを終えた今、改めて振り返ると、0歳から1歳という時期が、子どもの成長にとっていかに大切だったかを強く感じています。
みなさん毎日、育児お疲れ様です。
特に0歳から1歳のお子さんを持つ保護者の方は、初めての育児で手探りの連続だったり、赤ちゃんとの関わり方に悩んだりすることもあるのではないでしょうか?
夜泣きや離乳食、体の発達など、気になることは尽きないですよね。
周りの情報に惑わされたり、「これでいいのかな?」と不安になったりする気持ち、私もよく分かります。
息子たちが小さかった頃の経験はもちろん、保育現場や子育てアドバイザーとして多くのご家庭と関わってきた中で、この時期に本当に大切にしたいこと、ぜひ皆さんに知っていただきたいポイントがあります。
今回は、0歳〜1歳のお子さんの健やかな成長をサポートするために、私の経験と専門知識から厳選した3つの関わり方を、具体的な例や月齢別のヒントを交えながら詳しく解説していきます。
この記事が、皆さんの子育てのヒントになり、お子さんとの毎日がさらに豊かなものになることを願っています。
揺るぎない「情緒の土台」を育む関わり方

0歳〜1歳の赤ちゃんにとって、パパやママとの関係は、心の基盤となる「情緒の土台」そのものです。
この時期に最も重要なのは、赤ちゃんが「いつでも自分の気持ちを受け止めてもらえる、安全で安定した関係がある」という感覚を得ること・・・これが、その後の自己肯定感や、他者との信頼関係を築く揺るぎない基礎となります。
心理学では「愛着形成」と呼ばれる、非常に重要なプロセスなんですよ。
なぜ「情緒の土台」が大切なの?
生まれたばかりの赤ちゃんは、自分の力では何もできません。
お腹が空いた、おむつが濡れた、眠い、寒い、寂しいといった不快な感覚を、「泣く」という唯一の手段で伝えます。
この時、親がすぐに、そして優しく反応し、赤ちゃんの欲求を満たしてあげることで、赤ちゃんは「自分の訴えは届く」「自分は大切にされている」と感じ始めます。
この一連の経験が積み重なることで、親に対する基本的な信頼感が育まれていくのです。
想像してみてください。
もし、泣いても誰も来てくれなかったら?
不快なままずっと我慢しなくてはならなかったら? 赤ちゃんは強い不安や絶望を感じてしまうかもしれません。
このような初期の体験が、その後の性格形成や人間関係に大きな影響を与えると言われています。
だからこそ、0歳〜1歳という時期は、「心を育む土台作り」の最重要期間なんです。
私の息子たちが赤ちゃんの頃も、夜泣きで大変な時期がありましたが、「どんな気持ちでも安心して出せる場所」でいようと心がけました。
その積み重ねが、彼らの心を強くし、安定した情緒を育んだと感じています。
具体的な関わり方
泣きへの温かい応答
「泣き止ませる」ことよりも「気持ちを受け止める」ことを優先しましょう。
赤ちゃんは、泣くことで感情を発散し、親に受け止められることで安心感を覚えます。「悲しかったね」「寂しかったんだね」など、赤ちゃんの気持ちを代弁するように言葉にしてあげるのも効果的です。特に生後数ヶ月の赤ちゃんに「甘やかし」という概念はありません。応答的に関わることで、情緒が安定し、自律神経の発達にも良い影響を与えます。
豊かなスキンシップ
抱っこ、触れ合い、マッサージ、ベビーサインを試してみるなど、温かいスキンシップは、赤ちゃんの心の安定に不可欠です。肌と肌が触れ合うことで、「オキシトシン」という愛情ホルモンが分泌され、親子の絆がより一層深まります。
毎日数分でも良いので、赤ちゃんの体を優しくなでたり、足や手をマッサージしてあげたりする時間を作ってみてください。赤ちゃんが安心した表情を見せてくれたら、それは親子の絆が深まっている証拠です。
目と心の交流
赤ちゃんの目を見て、優しく語りかけ、笑顔で応じることを意識しましょう。
赤ちゃんは、親の表情や声のトーンから多くの情報を読み取ります。
親の安定した笑顔は、「あなたのことが大好きだよ」「あなたの存在が嬉しいよ」というメッセージとなり、赤ちゃんは安心感を覚え、人への信頼感を培っていきます。
授乳中やオムツ替えの時など、日常のふとした瞬間で構いません。意識的に目を合わせることで、赤ちゃんの「人を信じる心」を育んでいきましょう。
見通しが持てる生活リズム
毎日同じ時間に食事、お風呂、睡眠といったルーティンがあることで、赤ちゃんは生活リズムを掴み、見通しが持てるようになります。
見通しが立つことで、不安が減り、安定した気持ちで過ごせるようになります。完璧でなくても構いません。
大まかな流れがあるだけでも、赤ちゃんは安心できます。我が家でも、お風呂の時間、寝る時間はなるべく毎日同じにしていました。それが、子どもたちの情緒の安定に繋がっていたと感じます。
【月齢別ヒント】「情緒の土台」を育む関わり方
0〜6ヶ月頃
- 泣いたら即抱っこ
まだ感情のコントロールができない時期なので、泣いたらすぐに抱き上げて安心させてあげましょう。「すぐに反応してもらい、心地よさを取り戻せる」という経験が、親への信頼感を育みます。 - 授乳中やオムツ替えの際にアイコンタクトと声かけ
赤ちゃんの目を見つめ、「気持ちよかったね」「美味しいね」など優しく語りかける時間を大切にしてください。この一対一の濃密な時間が、愛着形成の基礎となります。 - ベビーマッサージ
毎日決まった時間でなくても良いので、お風呂上りなどに優しくマッサージをしてあげましょう。肌の触れ合いは、言葉にならない深い安心感を赤ちゃんに与えます。
7〜12ヶ月頃
- 後追いを温かく受け止める
ハイハイやつかまり立ちができるようになると、後追いが始まることがあります。
これは「親が見えなくなると不安」という健全な愛着の表れ。少し離れても「ママはここにいるよ」と声をかけ、戻ってきたらしっかり抱きしめて安心させてあげましょう。 - 分離不安への共感
人見知りや場所見知りが強くなる時期。慣れない場所や人に会うときには、無理強いせず、抱っこで安心感を与えながら少しずつ慣れさせてあげてください。「不安だね、大丈夫だよ」と気持ちに寄り添うことが大切です。 - 簡単な遊びで親子の信頼を深める
「いないいないばあ」や「たかいたかい」など、親子の間で繰り返される楽しい遊びは、親への信頼と安心感を深めます。
予測できる展開が、赤ちゃんにとっての心地よさにつながります。
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五感を刺激し、世界への「好奇心」の扉を開く

0歳〜1歳の赤ちゃんは、まさに全身がアンテナ。五感をフル活用して、この広大な世界を吸収しています。
この時期の脳の発達は驚くほど著しく、五感からの多様な情報が、その後の学習意欲や探求心の土台となります。
赤ちゃんは「知りたい」「触ってみたい」「味わってみたい」という根源的な欲求に満ち溢れているのです。
なぜ「五感刺激」が大切なの?
脳は、五感を通して入ってくる情報によって神経回路が活発に形成されます。
様々な色、形、音、匂い、感触を体験することで、脳内のネットワークが密になり、発達が促されるのです。
例えば、多様な音を聞くことで聴覚が発達し、言葉の理解に繋がったり、様々な感触に触れることで、物の性質を理解し、知的な好奇心に繋がったりします。
また、五感を刺激する体験は、赤ちゃんにとって単なる学習だけでなく、「楽しい!」というポジティブな感情を伴います。
この「楽しい」という感情こそが、自ら学び、探求する力の源となるのです。保育士時代、私は子どもたちが目を輝かせて新しいものに触れたり、音を出したりする姿をたくさん見てきました。
その一つ一つの体験が、彼らの世界を広げていることを実感していましたね。
具体的な関わり方
『触る体験を豊かに』
様々な素材に触れさせる
安全な範囲で、布(ガーゼ、タオル、フリース、シルクなど)、木のおもちゃ、水(ベビーバスやぬるま湯での水遊び)、粘土状の感触遊び(片栗粉粘土や米粉粘土など、口に入れても安全なもの)、砂(公園の砂場、清潔なもの)など、多様な感触に触れる機会を作りましょう。それぞれの素材が持つ温度や硬さ、柔らかさの違いが、脳に新しい刺激を与え、指先の感覚や巧緻性を育てます。
自然との触れ合い
公園で草や葉っぱを優しく触らせてみたり、小石を拾って見せてあげたり(口に入れないように常に注意しながら)、風の感触を一緒に感じたりするのも良いでしょう。雨の日の窓から見える景色や、雨粒に触れる体験も、赤ちゃんにとっては新鮮な発見です。
「見る」「聞く」体験を広げる
色のコントラストを意識する
生後すぐの赤ちゃんは、はっきりとした色や白黒のコントラストを見分けることから始まります。成長と共にカラフルなおもちゃや絵本、天井に吊るすモビールなどを活用し、視覚を刺激しましょう。原色のはっきりしたものが特に赤ちゃんの目を引きつけます。
多様な「音」に触れる
優しい子守歌や童謡、おもちゃの音だけでなく、雨の音、風の音、洗濯機の音、日常の会話、食器の触れ合う音など、生活の中にある音も大切な刺激です。絵本の読み聞かせも、声の抑揚やリズムが聴覚を刺激し、語彙の発達に繋がります。オルゴールや赤ちゃん向けの楽器などもおすすめです。
ミラー遊び
鏡に映る自分や親の姿を見て、表情の変化や動きを真似ることで、自己認識や他者認識が育まれます。赤ちゃんが鏡に映る自分を不思議そうに見つめる姿はとても可愛らしいですよ。
「嗅ぐ」「味わう」体験で豊かな感性を
離乳食で様々な食材を経験
食材の味だけでなく、匂いや舌触り、食感など、五感をフルに使って体験させましょう。一口ずつでも、多くの味に触れることで、味覚を広げ、偏食の予防にも繋がります。様々な素材を組み合わせた離乳食も、良い刺激になります。
自然の匂いを体験
公園で花の匂いをかいでみたり、家庭菜園のハーブを触らせて匂いを感じさせたりするのも、豊かな感性を育みます。食べ物や植物の匂いの違いを体験させてみましょう。
もちろん、危険なものは避け、常に安全を確保することが大前提です。赤ちゃんが口に入れても安全なものを選ぶ、目を離さない、といった配慮は忘れないでください。特別な教材は必要ありません。身の回りにある安全なもので、たくさんの「初めて」を体験させてあげましょう。親自身も「これはどんな手触りかな?」「どんな音がするかな?」と、一緒に探求する姿勢を見せることで、赤ちゃんの好奇心はさらに引き出されます。
【月齢別ヒント】「五感刺激」を促す関わり方

0〜6ヶ月頃
- 視覚
白黒や原色のコントラストがはっきりした絵本、モビールを目線の先に置く。顔を近づけてゆっくり話しかけ、表情の変化を見せる。 - 聴覚
優しく歌いかけたり、ガラガラなど振ると音の出るおもちゃを鳴らしてあげたりする。様々な声のトーンで話しかける。 - 触覚
ガーゼ、タオル、木製のおもちゃなど、異なる感触のものを握らせてあげる。親の指を握らせてみたり、足の裏を優しく刺激したりする。 - 全身の動き
首すわりやお座りの練習になるよう、うつ伏せの時間(タミータイム)を設け、床に広げたおもちゃに手を伸ばさせる。
7〜12ヶ月頃
- 探索行動を促す
ハイハイやつかまり立ちができるようになったら、安全な環境で自由に動き回らせて、おもちゃを探したり、物に触れたりする機会を増やしましょう。棚の低い位置に安全なおもちゃを置いて、自分で取れるようにするのも良いでしょう。 - 素材遊びの導入
片栗粉粘土や米粉粘土、水遊び(少量から)、新聞紙を破る、ビニール袋をくしゃくしゃにするなど、様々な素材の感触や音を楽しむ遊びを取り入れる。必ずそばで見守り、口に入れないよう注意しましょう。 - 絵本の読み聞かせと指差し
読み聞かせの際に、絵の中の物を指差して「ワンワンだね」「お花だね」と声をかけ、赤ちゃんの指差しを促す。言葉と実物の結びつきを促し、語彙を増やします。 - 身近な音や匂いへの関心
調理中の匂いをかいでみたり、庭の植物を触って匂いを体験させたりする。スプーンやカップを使って、食具に触れさせる体験も五感の刺激になります。
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「できた!」を共有し、自己肯定感を育む言葉がけ

0歳〜1歳の赤ちゃんは、毎日驚くほどのスピードで成長しています。
首がすわった、寝返りができた、お座りができた、ハイハイができるようになった、つかまり立ちをした、指差しをした、初めて「まんま」と言った…これらの小さな一歩は、赤ちゃんにとっての大きな達成であり、自己肯定感を育む上で非常に重要な経験です。
なぜ「できた!」を共有するの?
赤ちゃんは、親が自分の成長を喜んでくれることで、「自分は認められている」「自分にはできる力がある」と感じます。
この「自分はできる」という感覚こそが、自己肯定感の根源となります。
自己肯定感が高い子どもは、新しいことにも意欲的に挑戦し、失敗しても諦めずに粘り強く取り組む力が育つと言われています。
息子たちを見ていても、小さな成功体験を積み重ねてきたことが、今の彼らの自信に繋がっていると感じています。
また、親が「できた!」を言葉にして伝えることで、赤ちゃんは自分が何を達成したのかを認識しやすくなります。
そして、喜びを共有する体験は、親子の絆をさらに強くし、赤ちゃんに安心感と幸福感を与えます。
具体的な言葉がけの例とポイント
具体的に褒める!「すごいね!」「やったね!」「〇〇ができたね!」
- 「えらいね」という漠然とした褒め方よりも、「おもちゃに手を伸ばして取れたね!すごいね!」「つかまり立ちできたね!やったね!」のように、何ができたのかを具体的に伝えることが重要です。
これにより、赤ちゃんは「この行動が良いことなんだ」「これができたんだ」と認識しやすくなります。 - 「やったね!」と拍手したり、タッチしたり、親も一緒に喜びを表現することで、赤ちゃんはその喜びをより強く感じ取ることができます。
- 例えば、ガラガラを振れるようになったら「ガラガラ鳴らせたね!すごい音だね!」、積み木を一つ積めたら「積み木、積めたね!やったー!」といった具合です。
結果だけでなくプロセスを認める
- 例えば、スプーンで食べようと頑張って、少しこぼしてしまっても、「スプーン、自分で持とうとしてるね、すごいね!」「一生懸命食べてるね、美味しいね!」のように、頑張っている姿や意欲そのものを認めてあげることが大切です。
完璧にできなくても、その努力を肯定することで、「失敗しても大丈夫」「頑張ることが大切だ」という気持ちを育むことができます。 - 何かのボタンを押そうと一生懸命手を伸ばしている時も、「あともう少しだね!頑張れ!」と応援したり、押せたら「押せたね!やったね!」と一緒に喜んだりすることで、達成感と自信に繋がります。
ポジティブな声がけを増やす
- 「危ない」「ダメ」といった否定的な言葉を完全に排除するのは難しいですが、意識的に「こうしようね」「こっちだとできるよ」といった、ポジティブな言葉がけを増やすように心がけましょう。
- 例えば、テーブルの上の物に手を伸ばしたら「それはダメだよ」だけでなく、「これは〇〇ちゃんのおもちゃだよ、こっちで遊ぼうね」と、代わりの行動を提示してあげると、赤ちゃんは混乱せずに受け入れやすくなります。
視線を合わせ、共感を示す
- 赤ちゃんが何かを見つけた時に「あ!」と指差ししたら、「あれだね!」「〇〇が見えたね!」と、赤ちゃんの視線に合わせて言葉をかけてあげましょう。
これにより、「自分の見ているものを分かってくれる人がいる」という共感と信頼の体験を積み重ねることができます。
共同注意と呼ばれる、対人関係の基礎となる大切な力です。 - 毎日、赤ちゃんの成長を見つけることは、宝探しのような喜びです。
どんなに小さなことでも、赤ちゃんの成長を見つけたら、ぜひ言葉に出して伝えてあげてください。
その温かい言葉と共感が、お子さんの自己肯定感を育み、次の成長への大きな原動力となるでしょう。
【月齢別ヒント】「できた!」を共有する言葉がけ
0〜6ヶ月頃
- 喃語(アーアー、ウーウーなど)への応答
赤ちゃんが声を出したら「お話してるね」「〇〇がおしゃべりしてるね、可愛いね」などと笑顔で応じましょう。これにより「声を出したら反応がある」ことを学び、発語の喜びにつながります。 - 偶然の動きへの反応
手足が偶然動いて音が鳴ったり、物が倒れたりした時も「音が鳴ったね!」「倒れたね、すごいね!」などと声をかけてあげましょう。自分の行動が結果を生むことを体験します。 - 体の発達を具体的に褒める
「首がしっかりしてきたね!」「寝返りできたね!やったー!」など、体の成長を具体的に言葉にして喜びを伝えます。
7〜12ヶ月頃
- 「できた!」を共有する言葉がけのバリエーション
「自分で取れたね!」「積めたね!」「パチパチ上手だね!」など、行動の内容に合わせて具体的に褒めましょう。 - 真似っこ遊びの促進
親が手を叩いたり、指差ししたりするのを見て真似をしたら、「真似っこできたね!すごい!」と喜びを伝えます。模倣は学習の基礎です。 - 「もっと」を促す声かけ
例えば、おもちゃがもう一つ欲しいとジェスチャーしたら、「もっと欲しいの?はいどうぞ」と応じ、要求が通じた喜びを感じさせます。 - 失敗しても「ドンマイ!」「もう一回やってみようか!」
転んでも、積み木が崩れても、ネガティブな言葉ではなく、前向きな声かけで再挑戦を促しましょう。失敗から学ぶ力を育みます。
よくある質問(Q &A)コーナー

ここでは、0歳〜1歳のお子さんを持つ保護者の方からよくいただく質問にお答えします。
Q1:赤ちゃんがなかなか泣き止みません。どうしたらいいですか?
赤ちゃんが泣き止まない時、保護者の方はとても辛く、不安になりますよね。
まず大切なのは、「泣き止ませる」ことよりも「赤ちゃんの気持ちに寄り添う」ことです。
- まずは抱きしめる
どんな理由で泣いているのか分からなくても、まずは優しく抱きしめ、「辛いね」「悲しいね」と共感の言葉をかけてあげましょう。赤ちゃんは、親に受け止められていると感じることで、安心を取り戻しやすくなります。 - 原因を探る
おむつが濡れていないか、お腹が空いていないか、眠くないか、暑すぎないか寒すぎないかなど、基本的な欲求を満たせているか確認しましょう。 - 環境を変えてみる
抱っこで部屋の中を歩いてみたり、外に出てみたり、気分転換を図るのも有効です。音の出るおもちゃや、優しい音楽を試すのも良いでしょう。 - 無理はしない
どうしても泣き止まない時は、少しだけ赤ちゃんを安全な場所に寝かせ、保護者の方が一息つく時間も必要です。保護者の方の心身の健康も非常に大切です。自治体の育児相談窓口や、地域の支援センターなども活用してくださいね。
Q2:うちの子は他の子と比べて発達が遅い気がして心配です。
赤ちゃんの発達は、一人ひとり本当に個人差が大きいです。
周りの子と比べてしまう気持ち、とてもよく分かります。
私も息子たちの成長を他の子と比べては一喜一憂していました。
- 発達の目安はあくまで目安
発達には個人差があり、時期が多少ずれても問題ないことがほとんどです。
例えば、ハイハイをせずにいきなり歩き出す子もいますし、言葉が出るのがゆっくりな子もいます。
大切なのは、その子なりのペースで成長しているかどうかです。 - 「昨日より今日」の成長を見る
他の子と比べるのではなく、お子さん自身が「昨日より今日、何かできるようになったか」という視点で見てあげましょう。
ほんの小さな変化でも、それが成長の証です。 - 専門家への相談も検討
もし、特定の行動が全く見られない、明らかに気になる点があるなど、不安が続くようでしたら、地域の保健師さんや小児科医、発達相談の専門家にご相談ください。
早期に相談することで、適切なアドバイスやサポートを受けられる場合があります。心配事を一人で抱え込まず、頼れる場所を見つけることが大切です。
Q3:遊び方がマンネリ化してしまいます。どんな遊びが良いですか?
毎日同じ遊びばかりだと、どうしてもマンネリを感じてしまいますよね。
0〜1歳児の遊びは、特別な道具がなくても、身近なもので十分に楽しめます。
「五感」を意識した遊び
- 触覚
タオルや布の感触遊び、安全な容器に入れた米や豆を触らせる(誤飲に注意し必ず見守る)、水遊び(少量の水でパシャパシャするだけでも楽しいです)。 - 視覚・聴覚
絵本の読み聞かせ(色鮮やかなものや、音の出る仕掛け絵本もおすすめ)、手遊び歌(「いとまきまき」など)、音の出るおもちゃを振ってみせる。 - 全身運動
寝返り、お座り、ハイハイ、つかまり立ちを促すような、少し離れた場所に好きなおもちゃを置いてあげる。親子でゴロゴロ転がったり、抱っこで揺れてあげたりするのも良いでしょう。
日常を遊びに変える
- お風呂の時間
お風呂のおもちゃを使ったり、体を洗う際に「ゴシゴシ、気持ちいいね」と声かけしたりするのも立派な遊びです。 - 家事の真似っこ
親が家事をしている様子を見せたり、安全な範囲で手伝わせてみたりするのも、赤ちゃんにとっては学びの多い遊びになります。例えば、洗濯物を渡してみる、おもちゃをカゴに入れるのを手伝ってもらうなど。 - 親子のコミュニケーションを重視
どんな遊びでも、一番大切なのは親子のコミュニケーションです。赤ちゃんの反応に合わせて笑顔で応じたり、言葉をかけたりすることで、遊びの楽しさは何倍にもなります。
終わりに

0歳〜1歳のお子さんとの時間は、本当に貴重で、あっという間に過ぎていきますね。この時期の子育ては、喜びも大きい反面、不安や戸惑いもたくさんあると思います。
今回お伝えした、
- 揺るぎない「情緒の土台」を育む関わり方
- 五感を刺激し、世界への「好奇心」の扉を開く
- 「できた!」を共有し、自己肯定感を育む言葉がけ
という3つの関わり方は、特別なことではなく、日々の生活の中で意識できることばかりです。私が2人の息子を育て、また多くの親子と関わってきた中で、最も大切だと感じている普遍的な関わり方です。
完璧な子育てを目指す必要はありません。
肩の力を抜いて、お子さんのペースを尊重し、親自身も一緒に成長する日々を楽しんでくださいね。あなたの温かいまなざしと、日々の小さな積み重ねが、お子さんの未来を大きく育む力となります。
子育てに関するご質問や、今回取り上げた内容についてさらに深掘りしたい点などがあれば、お気軽に教えてください。子育てアドバイザーとして、皆さんの心に寄り添い、お一人おひとりに合った役立つ情報やアドバイスをお届けできるよう、これからも尽力していきます。