はじめに
七五三は、子どもの成長を祝い、その健やかな未来を祈る日本の伝統行事です。
3歳、5歳、7歳という節目の年齢を迎えた子どもが、晴れやかな姿で神社に参拝し、家族とともに大切な瞬間を共有する場として、特別な意味があります。
特に、和装姿の子どもを見守りながら、家族でお祝いする時間は、一生の思い出となります。
2024年の七五三参拝について、最適な日や準備すべき持ち物、親子での服装のポイント、さらには参拝後の過ごし方などをご紹介します。
目次
2024年の七五三参拝におすすめの日
2024年の七五三の正式な参拝日は11月15日ですが、当日が平日で都合がつかない方も多いと思います。
そのため、週末や祝日に合わせて参拝する家族も増えています。
神社では11月の土日や祝日を中心に七五三の祈願を受け付けていることが一般的ですので、11月15日にこだわらず、家族のスケジュールに合った日を選ぶのも良いでしょう。
ここでは2024年のおすすめ参拝日をいくつかご紹介します。
①11月2日(土)
大安
11月2日は土曜日で、多くの神社が賑わいます。また、2024年の11月2日は吉日「大安」と重なる可能性があり、七五三に最適な参拝日となるでしょう。
この日であれば、学校や仕事の都合をつけやすく、家族そろって参拝がしやすいのもポイントです。
ただし、人気の日取りであるため、早朝や夕方などの時間帯に訪れるとスムーズに参拝できます。
② 11月10日(日)
週末で参拝しやすい日
11月15日の直前の週末にあたる11月10日も、七五三参拝の候補日として人気が高いです。
土曜日よりも日曜日は平日ほど混み合わない場合も多く、家族で落ち着いて参拝できるでしょう。
また、11月中旬は比較的天候も安定しているため、屋外での記念撮影にも適しています。
子どもが体調を崩しやすい時期でもあるため、無理のない日程で予定を立てましょう。
③11月15日(金)
七五三の正式日
11月15日は七五三の正式な日であり、特別な意味を持っています。日本の伝統的な行事に基づいた日取りで、縁起が良いとされています。
ただし、平日であるため、学校や仕事の都合が難しい家庭も多いかもしれません。そのため、当日参拝できる方は、平日の分混雑が緩和され、静かに参拝できる可能性もあります。平日の七五三参りは、予約の取りやすさや写真撮影時の混雑回避の点でも魅力的です。
吉日カレンダーを参考にして日取りを選ぶ
2024年の七五三参拝日を決める際、「大安」や「友引」といった吉日カレンダーも参考にしてみるのも良い方法です。
七五三の参拝日が吉日と重なると、さらに良い運気が訪れるとされています。
特に「大安」はすべての物事に対して縁起が良い日とされており、七五三には最適です。
また、神社やお寺では吉日に合わせたイベントを行っている場合もあるため、事前に確認しておくと良いでしょう。
下記は七五三の参拝に向いてる六曜についてまとめております。
※11月1日〜15日までの日程を記載しておりますが、11月15日以降でも参拝しても問題ありません。
大安(たいあん)
大安は、六曜の中で最も吉とされる日です。
「大いに安し」の意味があり「何をやってもよい」「穏やか過ごせる」と考えられています。
「やってはいけない」とされる時間帯がないため、1日がかりで執り行うイベントやお祝い事に最適です。
2024年の大安日
・11月2日(日)
・11月8日(金)
・11月14日(木)
赤口(しゃっこう)
赤口は午の刻(午前11時~午後1時の間)のみ吉で、それ以外は凶と考えられており、一般的にはお祝いに向かない日とされています。「
全てが消滅してしまう日」ともいわれ、火や刃物に注意したほうがよいといわれてきました。
不吉で怖いイメージの日ですが、吉の時間帯(午前11時~午後1時の間)であれば安心してお参りできるのではないでしょうか。
2024年の赤口日
・11月3日(日)
・11月9日(土)
・11月15日(金)
先勝(せんしょう)
先勝は「先んずれば即ち勝つ」の意味があります。
「早く行動するのがよい」と考えることから、午前は吉で午後は凶とされてきました。
六曜を意識するのであれば、七五三の参拝は午前中に終えてしまうのがおすすめです。
2024年の先勝日
・11月4日(祝日)
・11月10日(日)
友引(ともびき)
友引には2つ意味があります。
ひとつは「勝負の決着がつかず、何事も引き分けになる」で、もうひとつは字面から生まれた「友を引き込む」という解釈です。
後者の意味から「お祝い事にはよいが、葬儀には向かない日」とされてきました。
友引は吉日ですが、午前11時~午後1時の間のみ凶とされます。
2024年の友引日
・11月5日(火)・11月11日(月)
先負(せんぷ)
先負には「先んずれば即ち負ける」の意味があり、午前は凶で午後からは吉と考えられています。急いだり慌てたりせず、心を落ち着けて、当たり障りのない過ごし方をするのがよい日です。
位置づけとしては、先勝の対極に当たるとされています。
2024年の先負
日
・11月6日(水)
・11月12日(火)
仏滅(ぶつめつ)
仏滅は、六曜の中で最も縁起が悪いとされる日で「何をするにも大凶」といわれています。「お祝い事には避けたほうがよい」と考える方が多いでしょう。
実際、この日に結婚式を挙げる人は少ないため、仏滅割引を実施する結婚式場もあります。しかし「物が一旦滅びて、新たに始まる」とも考えられることから「何かを断ち切って物事を始めるには良い日」と解釈するケースもあるようです。
2024年の仏滅日
・11月1日(金)
・11月7日(木)
・11月13日(水)
六曜が気になる場合は時間帯もチェック
六曜は仏滅と大安以外は、時間帯によって吉凶が変わります。 お祝い事に向かないとされる日にしか都合がつかない場合は、吉になる時間帯にお参りするのも一案です。
【お祝い事に向かない日】
・仏滅……1日を通して凶
・赤口……午前11時~午後1時の間のみ吉、それ以外は凶
・先負……午前は凶、午後は吉
【お祝い事に向く日】
・大安……1日を通して吉
・先勝……午前は吉、午後は凶
・友引……午前11時~午後1時の間のみ凶、それ以外は吉
参拝に最適な時間帯を選ぶ
七五三の参拝では、参拝する時間帯によって混雑状況が異なります。
混雑する時間帯では待ち時間が長くなり、子どもが疲れてしまうこともあるため、できるだけ空いている時間を狙うのがポイントです。
特に午前9時から10時頃は多くの家族が集まり、混雑のピークとなります。
以下はおすすめの時間帯です。
早朝(8時〜9時頃)
一日の始まりの時間帯は、参拝客が少なく比較的空いていることが多いです。
清々しい空気の中で参拝でき、子どもも朝の元気な状態で過ごせます。
午後3時以降
午後になると混雑が徐々に緩和されるため、参拝がスムーズに行えるでしょう。また、この時間帯であれば日差しも柔らかくなり、夕方の自然光で写真撮影をするのにも適しています。
事前に神社へ確認をして、参拝可能な時間帯や混雑状況を把握しておくと安心です。
参拝時に持っておくと便利な持ち物リスト
七五三の参拝では、神社での時間をより快適に過ごすために、いくつかの持ち物を準備しておくことをおすすめします。
特に小さな子どもは、外出先で気を紛らわせたり、快適に過ごせるアイテムが必要です。
1.千歳飴
千歳飴
千歳飴は、七五三の象徴的なお菓子で、子どもの長寿と健康を願うために贈られます。
神社で購入できる場合もありますが、記念に持参するのも良いでしょう。
子どもにとっても七五三参りの楽しみの一つになるはずです。
2.祈願用小銭
祈願用の小銭
参拝時には初穂料(お賽銭)を納める習慣があるため、祈願用に小銭を準備しておくと便利です。
縁起の良い「五円」や「十円」を用意すると良いでしょう。
家族全員が祈願できるよう、人数分を用意しておくとスムーズです。
3. ハンカチ、ティッシュ
特に小さな子どもは、外出先で手や顔が汚れることが多いため、ウェットティッシュやハンカチを用意しておきましょう。
和装を着ている場合は、衣装が汚れないように注意が必要です。
4. おやつ
参拝には待ち時間が発生する場合もあります。
小さな子どもが空腹になってしまうと、機嫌が悪くなることもあるため、簡単に食べられるおやつや飲み物を持参すると便利です。
飲み物はこぼれにくいキャップ付きのものがおすすめです。
5.防寒着、雨具
11月は寒暖の差が大きい時期です。
特に屋外での待ち時間もあるため、風除けのカーディガンやブランケットなど、気温の変化に備えた防寒具を用意しましょう。
また、急な雨に備えて小さな傘やレインコートも持参すると安心です。
家族で楽しむ七五三後のプラン
七五三のお参りが無事に終わったら、その後は家族で楽しい時間を過ごしましょう。
特に子どもは普段と異なる晴れ姿を見せているため、写真撮影や記念の食事会を計画すると良いでしょう。
記念写真撮影
晴れ着姿の子どもとともに、神社の境内や庭園など、風情ある場所での記念撮影は忘れられない思い出となります。
近年、プロのカメラマンに依頼する家族も増えており、子どもの自然な表情や笑顔を引き出してもらえます。
プラン1(写真撮影)
おすすめの撮影時間帯は、早朝や夕方です。
早朝は混雑が少なく、写真に邪魔が入らないことが多いですし、夕方は日差しが柔らかく、自然な光の中で撮影できるのでおすすめです。
また、家族で撮影する場合は、みんなの服装や表情が引き立つように、背景やポーズも工夫してみましょう。
プラン2(外食)
お祝いの食事
参拝の後は、家族で七五三のお祝いを兼ねた食事を楽しみましょう。
七五三という特別な日を祝うため、和食や洋食のレストラン、または子どもが好きなファミリーレストランを選ぶと、みんなで楽しめます。
また、最近では七五三の特別メニューを提供しているレストランもあります。
デザートやお子様ランチのような特別なセットが用意されている場合もあるので、事前に調べて予約すると良いでしょう。
食事の場では、七五三の思い出や家族の未来について話す時間を持つと、一層温かい思い出が深まります。
七五三参拝時の服装について
子どもの服装 七五三といえば、晴れ着や和装を身にまとうことが一般的です。 年齢や性別によって、七五三での伝統的な服装が異なるため、以下を参考にしてみてください。
①3歳の女の子
「被布(ひふ)」と呼ばれる上着を着用し、帯を結ばずに可愛らしくまとめるスタイルが一般的です。
肩上げ・腰上げが施された着物で、動きやすさも確保されます。
色とりどりの髪飾りや小物で華やかさを演出するのも良いでしょう。
②5歳の男の子
伝統的な羽織と袴のスタイルで、凛々しい姿に仕上げます。
特にこの年齢での袴姿は初めての経験となる子どもが多く、特別感を感じられるスタイルです。
小物として刀の玩具やお守り袋を持たせると、より一層の和風の雰囲気を楽しめます。
③7歳の女の子
帯を結んだ、より大人びたスタイルの着物を身にまといます。
帯の結び方や髪飾りも豪華に仕立てることで、特別な日の華やかさが際立ちます。
3歳の時の服装とは異なり、大人と同じような帯結びができることも、この年齢ならではの楽しみです。
着物のレンタルサービスや着付けサービスも多くの神社で提供されていますので、事前に予約をしておくと当日がスムーズです。最近では、カジュアルな洋装を選ぶ家庭も増えていますが、和装での七五三参拝は日本らしさを感じることができる良い機会です。
下記のサイトは、レンタルではなく購入ですがレンタル安くリーズナブルす。
「簡単着付け」「セット販売」なので汚れなど気にぜず七五三参拝に行けるのでオススメです。
ママの服装
ママの服装
七五三は家族全員にとって特別な日です。
子どもの和装に合わせ、ママの服装も統一感を意識すると良いでしょう。
・和装
ママが着物を着ると、子どもの晴れ姿とのバランスが取れ、家族全体の印象が一層華やかになります。
訪問着や付け下げの着物が一般的で、落ち着いた色合いやシンプルなデザインのものが好まれます。
和装はフォーマルな場面でも対応できるため、七五三の場にぴったりです。
・スーツ
フォーマルなワンピースやスーツ
着物が難しい場合、フォーマルなワンピースやスーツも良い選択です。
特に、黒やネイビー、ベージュなどの落ち着いたカラーの服装が適しています。 華やかすぎないアクセサリーを合わせることで、全体にバランスが取れた装いになります。
パパの服装
パパの服装 パパも家族の一員として、七五三にふさわしい服装を心がけると良いでしょう。 シンプルかつ上品な装いで、家族の雰囲気と統一感を持たせることが大切です。
・スーツ
スーツ
フォーマルなスーツが最も無難で、家族写真にもぴったりです。
ネイビーやグレー、黒などのダークカラーが一般的で、七五三の場にふさわしい品格を保てます。
ネクタイもシンプルなものを選び、アクセサリーも控えめにすると良いでしょう。
・フォーマル
ジャケットとスラックスの組み合わせ
場所や雰囲気に応じて、ジャケットとスラックスを組み合わせたセミフォーマルなスタイルも適しています。
ややカジュアルですが、上品な色味を選ぶことで、フォーマル感を保つことができます。
七五三の思い出を形に残す方法
七五三の思い出は、写真だけでなく様々な方法で形に残せます。
たとえば、家族で七五三の思い出を共有する日記やアルバムを作ると、子どもが大きくなった時にも楽しめます。
以下は、七五三を記録として残すために参考にされて下さい。
・写真アルバム作成
七五三の写真をまとめてアルバムを作成するのも、良い思い出となります。
最近では、写真を簡単にデザインしてフォトブックを作れるサービスも多く、オリジナルアルバムを気軽に作成できます。
・記念日の日記
子どもの成長記録として、七五三の日に感じた思い出や出来事を日記として残すのも良い方法です。
親から子へのメッセージや、子どもが成長したら読んでもらいたいことなど、将来の子どもへの贈り物としても素敵です。
・オリジナルの動画作成:
動画撮影をして、七五三の様子をまとめたオリジナルムービーを作成することも人気です。
音楽やテロップを加え、家族だけの特別な映像作品として残せます。
特に、日々成長する子どもの姿をリアルに感じられるため、家族の宝物として楽しむことができます。
まとめ
七五三は、家族にとって特別で大切な行事です。
2024年の七五三では、家族でスケジュールを調整し、最適な参拝日や時間を選ぶことで、よりスムーズに参拝を楽しむことができるでしょう。
また、持ち物の準備や子どもだけでなく、親の服装のポイントを押さえておくことで、家族全員が統一感のある晴れやかな姿で思い出に残る時間を過ごせます。
参拝の後は、記念写真撮影やお祝いの食事、さらに家族だけのオリジナルな思い出作りもおすすめです。
この記事が、2024年の七五三参拝を計画する上での参考になれば幸いです。
家族みんなで最高の一日を迎え、かけがえのない思い出を残してください。