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お迎えに行くと「まだ遊びたい!」「帰りたくない!」と泣いてしまう。急いで帰りたい日ほど、どう声をかけたらいいのか迷いますよね。

でも、帰りたがらない姿だけを見て「わがまま」と決めつけなくて大丈夫です。園で安心して遊べているからこそ、楽しい時間を終える切り替えが難しいこともあります。

保育士として22年間、たくさんの子どもと保護者の方を見てきました。今回は、お迎えで泣く子どもの気持ちと、親ができる関わり方を具体的にお伝えします。

保育園・幼稚園で帰りたがらない主な理由

遊びを途中で終えるのがつらい

夢中になっている遊びを終えることは、大人が思う以上に難しいものです。「もっとやりたい」という気持ちが強いほど、切り替えるために時間が必要になります。

お友だちや先生と過ごす時間が楽しい

園が安心できる場所になっているサインでもあります。友だちとの遊びや先生とのやりとりが楽しく、「まだここにいたい」と感じることがあります。

お母さん・お父さんに会って気持ちがゆるむ

園で一日がんばっていた子どもが、保護者の顔を見て安心し、気持ちが一気にあふれることもあります。帰りたくないという言葉の奥に、疲れや甘えが隠れている場合もあります。

空腹・眠気・疲れで切り替えにくい

夕方は子どもにとって疲れが出やすい時間です。お腹がすいている、眠い、暑い・寒いなどの小さな不快感が、涙につながることもあります。

まず親がしたい3つの関わり方

1. 気持ちを短く受け止める

最初に「まだ遊びたかったね」「楽しかったね」と、気持ちを言葉にして受け止めます。長く説得しようとせず、まず共感を一言伝えるだけで大丈夫です。

「もっと遊びたかったね。今日はここまでにして、おうちに帰ろう」

2. 帰る見通しをつくる

突然「帰るよ」と言うよりも、「滑り台をあと1回したら靴を履こうね」「先生にばいばいをしたら帰ろうね」と、終わりを具体的に伝えると切り替えやすくなります。

毎日同じ流れにすると、子どもは次に何をするのか分かり、安心しやすくなります。

3. 小さな選択肢を渡す

帰ること自体は大人が決めつつ、その中で子どもが選べる場面をつくります。

  • 「赤い靴と青い靴、どっちを履く?」
  • 「門まで抱っこで行く?手をつなぐ?」
  • 「帰り道は歌をうたう?今日の話をする?」

自分で選べたという感覚が、次の行動への一歩になります。

避けたい対応

脅して急がせる

「置いて帰るよ」「もう知らないよ」と言いたくなる日もあります。でも、不安を強める言葉は、その場では動けても親子ともに疲れが残りやすくなります。

人前で責める・比べる

「ほかの子はもう帰っているよ」「なんでできないの?」と比べると、子どもは自分の気持ちを出しにくくなります。泣くこと自体を悪いことにせず、切り替え方を一緒に練習していきましょう。

毎日、交渉を長引かせる

その日の状況によって少し待つことはあっても、毎日長く交渉すると「泣けば遊びを続けられる」と学びやすくなります。共感したら、短く穏やかに帰る流れへ進めることが大切です。

お迎えを少しラクにする工夫

  • お迎え前に「今日は帰りに何をする?」と楽しみを一つ伝える
  • 園を出る前の決まったあいさつをつくる
  • 帰宅後すぐに食べられる小さなおやつや飲み物を用意する
  • 時間に余裕がある日は、5分だけ園庭を見るなど“終わりの時間”を決める

大切なのは、毎日完璧にうまくいかせることではありません。「今日は大変だったね」と振り返りながら、家族に合う方法を見つけていけば十分です。

先生に相談したい目安

帰りたがらないこと自体はよくある姿です。ただし、急に様子が変わった、園で特定の場面を極端に怖がる、毎日長時間パニックになるなど、気になる変化が続くときは先生に共有しましょう。

睡眠や食欲、家庭での様子も含めて伝えると、園での姿と合わせて考えやすくなります。一人で抱え込まず、早めに話して大丈夫です。

朝の登園しぶりが強いときは

朝に泣くこともあり、お迎えでも切り替えが難しい場合は、生活リズムや園での過ごし方を含めて見直してみましょう。こちらの記事も参考にしてください。

登園しぶりはいつまで続く?朝に泣く子どもへの関わり方と相談の目安【元保育士が解説】

まとめ|「帰りたくない」は安心して気持ちを出せているサインでもある

お迎えで帰りたがらない子どもは、困らせようとしているわけではありません。楽しかった気持ち、疲れ、甘え、切り替えの難しさなどを、まだ言葉だけでは上手に整理できないのです。

「気持ちを受け止める」「終わりの見通しをつくる」「小さな選択肢を渡す」。この3つを意識しながら、親子に合う帰り方を探してみてください。

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