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「なんで嘘をつくの?」

子どもにそう思ったことはありませんか?

口の周りにチョコがついているのに、

「食べてない!」

と言ったり、

宿題をしていないのに、

「終わったよ!」

と言ったり…。

子どもの嘘に気づくと、親としては心配になります。

「このまま嘘をつく子になったらどうしよう」

「厳しく叱った方がいいのかな」

そんな不安を感じるのも当然です。

実は、我が家の子どもも嘘をついたことがあります。

正直、その時は私も悩みました。

でも、その出来事を通して気づいたことがあります。

それは、

子どもは嘘をつきたくて嘘をついているわけではない

ということです。

22年間保育士として多くの子どもたちと関わってきましたが、嘘を一度もつかない子には出会ったことがありません。

だからこそ私は、

「なぜ嘘をついたのか」

を大切にしたいと思っています。

今回は、我が家で実際にあったエピソードも交えながら、子どもが嘘をつく理由と大人の関わり方についてお話しします

① わが家でも子どもが嘘をついたことがありました

実は、我が家でも子どもが嘘をついたことがあります。

ある日、いつものように

「宿題終わったー?」

と声をかけると、

「終わったよ!」

と宿題を持ってきました。

でも、見た瞬間に違和感がありました。

「あれ?」

「いつもの字と違うな…」

最初は気のせいかと思いましたが、それが一度ではなく何度か続いたのです。

正直なところ、

「嘘をついているな」

ということは分かっていました。

でも、その時に私が気になったのは、

『なぜ嘘をついたのか』

ということでした。

そこで私は、怒るのではなくこう伝えました。

「パパもママもね、文字が違うのはわかるよ。」

「でも怒りたいわけじゃないんよ。」

「何かあったのかなって心配してるんよね。」

「正直に話してみて?」

すると子どもは少し黙ったあと、

「実は…」

と話し始めました。

そこには子どもなりの理由がありました。

友達が宿題してあげるから遊ぼうって誘われたこと。

言い出せなかったこと。

バレなきゃ大丈夫と思ってたこと。

いろいろな思いを抱えていたのです。

私はまず、

「そうだったんだね。」

「話してくれてありがとう。」

と伝えました。

そして、その後は一緒に宿題をする時間を少し増やしてみました。

すると不思議なことに、嘘は少しずつ減っていったのです。

この出来事を通して改めて感じたことがあります。

それは、

子どもは嘘をつきたくて嘘をついているわけではない

ということです。

その嘘の裏には、必ず何かしらの理由や気持ちが隠れています。

では、子どもはなぜ嘘をつくのでしょうか?

② 子どもはなぜ嘘をつくの?

22年間保育士として多くの子どもたちと関わってきましたが、嘘を一度もつかない子には出会ったことがありません。

だからといって、

「子どもは嘘をつくものだから仕方ない」

と言いたいわけではありません。

大切なのは、

「なぜその子は嘘をついたのか」

を知ろうとすることです。

実は、子どもの嘘にはいくつかの理由があります。

① 怒られたくないから

子どもの嘘で最も多い理由がこれです。

失敗したことよりも、

「怒られるのが怖い」

という気持ちが先に立ってしまうのです。

例えば、

  • 宿題をしていない
  • テストの点数が悪かった
  • 物を壊してしまった

そんな時、

「怒られるかもしれない」

という不安から嘘をついてしまうことがあります。

嘘をついているというより、自分を守ろうとしている姿なのかもしれません。

② 認めてもらいたいから

「ぼく、100メートルを6秒で走れるよ!」

そんな話を聞いたことはありませんか?

大人からすると、

「そんなわけないでしょ!」

と思いますよね。

でも子どもは騙そうとしているわけではありません。

「すごいね!」

「頑張ったね!」

そんな言葉が欲しいのです。

子どもなりの自己アピールでもあるのです。

③ 想像力が育っているから

特に幼児期(小学生低学年も含む)によく見られます。

空想の世界がどんどん広がる時期なので、

「昨日、恐竜と遊んだ!」

なんて話をすることもあります。

大人から見ると嘘に聞こえますが、本人の中では想像と現実が混ざっていることも少なくありません。

実はこれも成長の一つの姿です。

④ 失敗を隠したいから

これは大人にも覚えがありますよね。

  • コップを割った。
  • 約束を忘れた。
  • 宿題をしていなかった。

失敗したことを知られたくない気持ちは誰にでもあります。

子どもはまだ失敗との向き合い方を学んでいる途中です。

だからこそ、その場を乗り切ろうとして嘘をついてしまうことがあります。

⑤ 相手の気持ちを考えられるようになったから

実はこれも成長のサインです。

「本当のことを言ったらお母さんが悲しむかもしれない」

「先生に迷惑をかけるかもしれない」

そんな気持ちが芽生えることで嘘をつくことがあります。

もちろん良いことではありません。

でも、それだけ相手の存在を意識できるようになった証でもあるのです。

こうして見てみると、子どもの嘘の背景には様々な理由があることが分かります。

だから私は、

「嘘をついたこと」だけを見るのではなく、「なぜ嘘をつく必要があったのか」

を大切にしたいと思っています。

では反対に、子どもが嘘をついた時に大人はどんな関わり方を避けた方がいいのでしょうか

③ 子どもが嘘をついた時にやってはいけない関わり方

子どもが嘘をついたと分かった時、親としてはつい感情的になってしまいますよね。

私も父親ですから、その気持ちはよく分かります。

「なんで嘘なんかつくの?」

「正直に言いなさい!」

そう言いたくなることもあります。

でも、子どもの嘘の背景には不安や困りごとが隠れていることが少なくありません。

だからこそ、関わり方には少し気をつけたいと思っています。

嘘をついたことだけを強く叱る

「なんで嘘つくの!」

「嘘つきはダメ!」

そんな言葉で強く叱りたくなることがあります。

もちろん嘘をつくことは良いことではありません。

しかし、嘘をついたことだけを責め続けると、

子どもは

「本当のことを言ったら怒られる」

と感じてしまいます。

すると次からは、

正直に話すことよりも、

見つからないように隠すことを覚えてしまうかもしれません。

証拠を並べて問い詰める

「絶対に嘘でしょ!」

「分かってるんだから本当のことを言いなさい!」

大人は事実を確認したくなります。

でも、問い詰められた子どもは逃げ場を失います。

すると、

さらに嘘を重ねたり、

黙り込んでしまったりすることがあります。

大切なのは追及することではなく、

安心して話せる空気をつくることです。

子どもの人格を否定する

これは絶対に避けたい関わり方です。

「嘘つきは嫌い」

「信用できない」

そんな言葉は子どもの心に深く残ります。

嘘をついた行動と、その子自身の価値は別のものです。

私たちが伝えたいのは、

「なんで嘘つくの?そんな子は嫌い」

ではなく、

「嘘をつく行動はよくなかったよ」

ということです。

大切なのは「なぜ?」に目を向けること

子どもが嘘をついた時、

私たちはつい

「嘘をついたこと」

に目が向いてしまいます。

でも本当に大切なのは、

「なぜその子は嘘をつく必要があったのか」

を考えることです。

  • 怒られたくなかったのかもしれない。
  • 困っていたのかもしれない。
  • 助けてほしかったのかもしれない。

そう考えると、子どもへの関わり方も変わってきます。

では実際に、子どもが嘘をついた時にはどのように関わればよいのでしょうか

④ 子どもが嘘をついた時のおすすめの関わり方

子どもが嘘をついた時、

「どう対応したらいいんだろう?」

と悩む保護者の方は多いと思います。

私自身も父親として、そして保育士としてたくさんの子どもたちと関わる中で感じていることがあります。

それは、

子どもが安心して本当のことを話せる環境をつくることが何より大切だということです。

では、具体的にどのように関わればよいのでしょうか。

まずは気持ちを受け止める

嘘をついた時、多くの子どもは心の中で不安を抱えています。

「怒られるかもしれない」

「がっかりされるかもしれない」

そんな気持ちがあるからこそ、本当のことが言えなくなってしまうのです。

だからまずは、

「怒られると思ったんだね・・・」

「言い出しにくかったんだね・・・」

と、気持ちを受け止めることから始めてみてください。

子どもは、

「分かってもらえた」

と感じることで少しずつ心を開いてくれます。

本当のことを話せた勇気を認める

たとえ最初は嘘をついていたとしても、

途中で本当のことを話せたなら、その勇気を認めてあげたいですね。

  • 「話してくれてありがとう」
  • 「正直に言えたね」

そんな言葉は子どもにとって大きな安心につながります。

大人でも失敗を認めるのは勇気がいるものです。

それは子どもも同じです。

嘘を責めるより解決に目を向ける

大切なのは、

「なんでできなかったの?」

ではなく、

「次はどうしたらできそうかな?」

という視点です。

例えば宿題なら、

「どうしたら忘れずにできるかな?」

「一緒に考えてみようか」

という関わり方の方が、子どもは前向きに行動しやすくなります。

我が家で変わったこと

実は我が家の宿題の出来事も同じでした。

子どもが本当の気持ちを話してくれた後、

私は叱るのではなく、一緒に宿題をする時間を少し増やしてみました。

すると、不思議なくらい嘘は減っていったのです。

もちろん一度で全てが解決したわけではありません。

それでも、

「困った時は話していいんだ」

「失敗しても大丈夫なんだ」

そんな安心感が少しずつ育っていったように感じています。

子どもが求めているのは安心できる大人

子どもが嘘をついた時、

私たちはつい「嘘をなくそう」と考えてしまいます。

でも本当に大切なのは、

嘘をつかない子にすることではなく、正直に話せる関係をつくること。

その関係ができてくると、子どもは少しずつ本当の気持ちを話してくれるようになります。

そして、その積み重ねが信頼関係を育てていくのだと思います

⑤ 22年間保育士をしていて思うこと

22年間保育士として、多くの子どもたちと関わってきました。

その中で感じるのは、

嘘を一度もつかない子はほぼいない

ということです。

だからといって、

「嘘をついてもいい」

と言いたいわけではありません。

でも、子どもの成長を見ていると、嘘をつくことだけを切り取って判断するのは少し違うように感じるのです。

子どもは失敗します。

間違えます。

時には、その失敗を隠したくて嘘をつくこともあります。

それは大人だって同じですよね。

大切なのは、

失敗しないことではなく、失敗した時にどう向き合うか。

そして、

本当のことを話しても大丈夫だと思える環境があるか。

だと私は思っています。

保育の現場でも、子どもたちは安心できる大人の前では少しずつ本音を話してくれるようになります。

最初は隠していたことも、

「実はね…」

と打ち明けてくれることがあります。

それは、その子が勇気を出したということでもありますが、

同時に、

「この人なら話しても大丈夫」

と思えた証でもあります。

だから私は、

「嘘をつかない子に育てること」

よりも、

「失敗しても正直に話せる子に育てること」

を大切にしたいと思っています。

子どもが嘘をついた時、

私たちはつい嘘そのものに目を向けてしまいます。

でも、その奥には不安や葛藤、助けてほしい気持ちが隠れていることがあります。

そんな時こそ、

「なんで嘘をついたの?」

ではなく、

「何か困っていることがあるのかな?」

という視点で関わってみてください。

きっと子どもは、

少しずつ本当の気持ちを話してくれるようになるはずです。

そして、その積み重ねが親子の信頼関係を育てていくのだと思います

⑥ 子どもの気持ちを親子で考えられるおすすめ絵本

子どもが嘘をついた時、私たちはつい

「嘘をついてはいけないよ」

と伝えたくなります。

もちろん、それも大切なことです。

でも私は、それ以上に

「なぜそうしたのかな?」

と子どもの気持ちを一緒に考えることが大切だと思っています。

子ども自身も、

自分の気持ちをうまく言葉にできないことがあります。

だからこそ絵本の力を借りて、登場人物の気持ちを通して考えてみる。

すると、

「ぼくもこんな気持ちになったことある」

「本当はこう言いたかったんだ」

と、子どもが少しずつ自分の気持ちを話してくれることがあります。

今回は、保育士として22年間子どもたちと関わる中で、

そして親としても大切にしたいと思っている絵本を紹介します。

『おこだでませんように』

この絵本は、私が多くの保護者の方におすすめしてきた一冊です。

主人公の男の子は、学校でも家でも怒られてばかり。

周りから見ると問題行動に見えることもありますが、

実はその裏にたくさんの思いを抱えています。

読んでいると、

「この子も本当は頑張っているんだな」

と胸が熱くなります。

子どもの行動の裏側にある気持ちを考えるきっかけになる絵本です。


『あなたがとってもかわいい』

あなたがとってもかわいい子どもにとって一番の安心は、「どんな自分でも愛されている」と感じられることです。

失敗した時も、うまくいかない時も、お父さんやお母さんは味方でいてくれる。

そんな温かいメッセージが伝わる絵本です。

子どもが嘘をついてしまう背景には、

「嫌われたくない」

「怒られたくない」

という不安が隠れていることがあります。

どんな時でも、ママは「あなたがとっても可愛い」「あなたが大好きなんだよ」と伝わる絵本になっています。

だからこそ、親子で読みたい一冊です。


絵本は親子をつなぐ時間

絵本を読むと、すぐに嘘がなくなるわけではありません。

でも、絵本を通して同じ気持ちを共有したり、登場人物について話したりする時間は、

親子の信頼関係を育ててくれます。

そして、その積み重ねが、子どもが本当のことを話せる安心感につながっていくのだと思います。

まとめ

子どもが嘘をつくようになると、親としては心配になります。

「なんで嘘をつくの?」

「このまま嘘つきな子になったらどうしよう…」

そんな不安を感じるのは当然のことです。

でも、子どもの嘘の背景には、

  • 怒られたくない気持ち
  • 認めてもらいたい気持ち
  • 失敗を隠したい気持ち
  • 相手を思う気持ち

など、様々な理由があります。

だからこそ、嘘をついた時には、

「なんで嘘をついたの?」

ではなく、

「何か困っていることがあるのかな?」

という視点で見てあげてほしいと思います。

子どもの嘘は、時に成長の証であり、時に「助けて」のサインでもあります。

大切なのは、

嘘をつかない子に育てることではなく、

失敗しても本当のことを話せる関係を育てること。

安心して話せる大人の存在が、子どもの正直な心を育てていきます。

私たち大人が、子どもにとっての安心基地でありたいですね。

 

るー先生
るー先生
「嘘をついたこと」よりも、「本当のことを話せる関係」を育てていきたいですね。

 

 

 

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